リモートワークが進んで来た昨今、オンラインでのやりとりが、対面でやり取りするより相手の表情が見えなくなったという反応も少なくないです。筆者も本業は在宅勤務でZoomやSlackがメインのためよく分かります。
ただ、解決策はあると思っています。その一つが、「他人とは違った言い回しや表現を使うことで場の空気をコントロールする」というやり方だと筆者は思いますし、会話を楽しみたいので仲間内では意識してそういった会話やテキストを打つのを心がけています。
今回は、そのテクニックや実際に使って反応が良かった言い回しなどをご紹介しようと思います。
言い回しや表現を変えることのメリット
まず、はじめに勘違いしないでほしいのは、何でもかんでもそれっぽい横文字や専門用語を使えというわけではないことです。むしろそれらは悪手です。
筆者の本業である仕事も、業界柄そういったカタカタや英語っぽい表現はたしかにたくさんあります。少し前話題になったダイバーシティとかそういうやつですね。
今回紹介するのは、そういった専門用語というよりは、慣用句であったり、その言葉と同じ意味の別の表現を日本語で使うといった手法になります。
こうすることのメリットは一つ。言葉をたくさん覚えられるということになります。またそうすることで本当に伝えたい意図をより相手に伝わるように言葉を構成することができ、説明したり解説したりするときに役立つ手法だと思っています。
また、相手がそういった言い回しを知らなかった場合、相手が聞き返してくることで、さらに噛み砕いて説明し直すということもできるし、次回の説明のときにはそういったことも踏まえて最初から相手が分かりやすいような言葉選びができるようにする練習にもなります。
こういったことを繰り返して行くことで、言葉で発したときも、テキストで伝えたときも相手が理解しやすい文面でやり取りをすることができるようになっているはずです。さらに、おもしろい言い回しや表現ができることで話を聞いてくれるようになりやすいです。
実際に使ったことがある言い回し
さて、本題です。筆者が「この言い回し面白い」とか「そういう表現もあるのか」など、いいなと思って会話用の引き出しに入れておいたり、実際に使った言葉や用法・慣用句などを一部ご紹介します。ですので、筆者オリジナルではないですし、表現として昔からあるようなものになります。
あくまでも筆者が試した、という部分にバイアスがかかっていると思いますので、ご自身でいろいろな言葉を探したり、テレビやYouTuberなどの言葉や説明がうまい方がどういう言い回しをしているかを参考にするといいいでしょう。実際筆者もそうやってうまい表現を真似して会話に活用しています。
テセウスの船
ドラマのタイトルにもなって話題になったこの言葉、実はちゃんと意味があります。元はギリシャ神話からきていますが、この言葉の意味を簡単にわかりやすくすると「オリジナルのものに改変を加えまくってしまったものは、果たして同一のものとは言えないのではないか」といった問題から来ている言葉になります。
要は、車で言えば「プリウスを改造しまくって姿かたちが変わってワンボックスカーみたいになったけどそれは果たしてプリウスなのか?」といった感じでしょうね。
私はよく「そんなに色々変えちゃったらテセウスの船になっちゃうよ」みたいな使い方をしています。ドラマを見たことがある方には通じやすく、なかなかおもしろい言い回しだと思います。
息をするように
聞いたことがある人も多いと思いますがなかなかアレンジが聞いていい感じなのがこの慣用句的な表現です。「息」を「呼吸」に変えたり、「するように」のところを「吐くように」にすると「息を吐くように嘘をつく」という自然にスーッと嘘をつく、のような表現にできたりとかなり有用な表現です。
「呼吸・息をするように○○する」というのは、無意識だったり、ごく自然に物事をこなすという褒め言葉としての表現で使うことが多いですね。例えば「彼は息をするように気遣いができるよね」などといった使い方ですね。この言い回しが使えれば、誰かを褒めるときも「彼はすごいね」とただ単に言うより褒めている感が強いと思います。
豪放磊落(ごうほうらいらく)
これも褒め言葉で使いますが、簡単にいうと「些事にこだわらず、心が広い豪快な人」みたいな意味で使われる事が多いです。つまりは「こまけぇこたいいんだよ!ガハハ」な人に当てはまります。
個人的には、喧嘩売って来た人を難なくさばいて「よっしゃ飲みに行こうぜ」と言えるような人になりたい。そういった意味では好きな言葉ですね。
まとめ
言葉をうまく使うことで、ただカタカナや専門用語を使うより会話やコミュニケーションが円滑になりやすくなると思います。独特な表現は大事ですし、この人と会話していると面白いと思われるためにもボキャブラリーは多いほうが良いと思っています。
今回紹介したのは本当に一部ですが、姿勢としては様々なインフルエンサーや動画などで見つけた「この表現おもしろい」と思ったやり方であればなんでも真似してみると良いです。
今回は言葉について紹介しましたが、表現する際の姿勢なども合わせて考えられると良いと思います。そっちについては機会があれば記事にしてみようと思います。
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