先日、会社の同僚から「バイクの免許を取ろうと思うがどれを取ればいいか教えてください」と相談を受けたことがあったので、ちょっとまとめてみようとおもいます。
バイク免許の基礎知識
バイクの免許を取得するにあたって、まず最初に理解しないといけないのが「バイクは排気量によって取得できる免許が別になる」ということです。
いわゆる、普通自動車免許で例えてみましょう。
普通自動車免許で乗ることができるのは、排気量が違っても、一般的な乗用車、貨物車、軽自動車でも運転することができますね?(8tまで)
ところが、バイクはそうはいきません。細かく排気量別で設定されているため乗りたいバイクの排気量がその免許に含まれていなければなりません。ざっくりと分けると下記のようになります。
一部の免許はATとMTの違いだけというのもありますが、それを含めると7種類もあるんです。
ATとついているのは、オートマ限定というやつなのでここは普通自動車免許と変わらないので今回は割愛します。
原付免許
いわゆる50ccクラスのバイクが乗れる免許です。わかりやすいところでは新聞配達員さんが載っているホンダのカブや、スクーターがそれになります。いわゆる原チャリと言われ、普通自動車免許がない方が一日で取得できる免許で、費用も数千円程度で済む免許です。普通自動車免許がある方なら、他は無条件で乗れるのでご存知の方も多いでしょう。
注意すべきは走行中の条件が厳しいことです。片側の車線数が多い交差点などでは二段階右折をしなければならなかったり、2人乗りが禁止だったり、高速道路に乗ることができないなどがあります。
普段の近所の買い物や学生が通学するのに原付バイクを使うといったことが多い免許です。
小型限定二輪免許
走行しているバイクをみたときに、黄色いナンバーやピンクのナンバー(車体に△のマークがついている)のバイクを見たことはないでしょうか?この小型二輪免許がそれにあたります。50cc〜125ccまでのバイクが乗れる免許です。いわゆる原付二種といわれるのがこれです。
原チャリ免許と違う点は、二段階右折が不要だったり、法定速度も車と同じ60kmまで出せるのが特徴ですが、自動車専用道路は禁止、高速道路ももちろん禁止ということがあります。バイク保険の兼ね合いで、ファミリーバイク特約が使えることもあって、メインのバイクや車に合わせてこのクラスのバイクを買う方もいますね。
原チャリではものたりない、もうちょっと上の排気量のスクーターに乗りたいと思っている方はこの免許が良いでしょう。原チャリ免許ほどではありませんが、こちらも免許取得にかかる費用や工数が低いので、単純な移動手段として免許がほしい方が選ぶ傾向があります。
普通二輪免許
バイクの免許を取りたい!と思う方が最初に取るべき免許です。125〜400ccまでのクラスに乗ることができ、自動車専用道路や高速道路は当然、二人乗りもできる免許です。車の免許でいうところでいう普通自動車免許のようなものです。
乗ることができる排気量の範囲も広いため、自分の乗り方にあったバイクを選ぶことができます。250ccまでのバイクであれば車検がないので、買ったバイクを乗り潰すまで乗りたいとか維持費を節約したいという方は、この免許で250ccクラスのバイクに乗ります。筆者もそうです。
大型二輪免許
最終的に大排気量のバイクでブイブイ言わせたいという方がこの免許を取得します。普通二輪との違いは400ccより上の排気量のバイクに乗れる、というくらいしか違いがありませんが排気量にロマンを感じる方なら損はない免許です。もちろん車検もあります。
注意点としては、普通二輪免許を持っていないと取得できない免許ということになります。よって大型二輪免許を取得したい方は、まず普通二輪免許を取得することになります。2回教習所に通うことになるということですね。
ただ、普通二輪免許の卒検に合格して免許を取得した直後に、大型二輪の入校申込みをする人もいるくらいロマンで大人気の免許です。筆者が普通二輪免許で教習所に通っていた頃、50代の男性2人組が大型免許を取りに来ていましたので、普通二輪免許取得以降の入校タイミングはいつでも良いです。
ロマンあふれる大排気量のバイクが乗れる免許ではありますが、日本では持て余す可能性が高い免許でもあり、それに加えてスピードの出しすぎで事故の可能性が高まったり、車体の重さによるデメリットもあります。(他の排気量でも事故が起きるときは起きるのでこの免許特有というわけではありませんが)
バイクの利用目的に合わせた免許を取ろう
普段使いで、近所を乗り回す程度であれば「原付免許」「原付二種」で十分でしょう。でもツーリングにいきたいとか、長い距離を乗れるバイクが欲しいとかであれば、間違いなく普通二輪免許を最初に取得しておいたほうがよいです。
そして排気量に物足りなさを感じたり、経済的余裕があって高いバイクに手が届くときがきたら大型二輪免許を取得するのが良いでしょう。
バイクの免許は「大は小を兼ねる」仕組みになっているので、普通二輪免許ならそれより排気量が下がるバイクを乗れますし、最終的に大型二輪免許を取るならどの排気量でも自由に乗れます。
利用目的と乗りたいバイクの排気量を参考にベストな免許を取得しましょう。
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